積分球による光束の正確な測定

積分球を用いて光源からの放射パワーや光束を測定することは、測光の最も重要な手順の一つです。積分球は、中空の球体の内面に拡散反射材をコーティングしたもので、光の放射を充分に統合・混合することができます。それを検出器ポートに出力して測定します。
積分球の測定ジオメトリ
光束は、ランプの種類に応じて、異なる測定ジオメトリーで定義されます。

- 4π ジオメトリ
4πジオメトリは、全方向に放射する光源の光束を求めるために使用されます。光源は積分球の中心に置かれ、全方向に放射される光が捉えられます。 - 2π ジオメトリ
2πジオメトリでは、光源は球体の壁面に配置されています。この構成は、LED製品のように背面放射のない光源にのみ適しています。
Instrument Systems: ドイツでの開発・製造
ベルリンとミュンヘンに製造施設を持つInstrument Systems社は、直径50~2000mmの高品質な積分球を製造しています。さまざまなコーティングを施すことで、幅広い技術やお客様のご要望にお応えしています。ご要望に応じて、私たちは喜んでアドバイスさせていただきます。
様々なアプリケーションに適した積分球
LED/SSL
硫酸バリウムコーティングの積分球のISPシリーズは、様々なサイズのLEDやSSL照明器具の測定に適しています。可視光域で優れた反射率97%を実現しています。
UV-LED
硫酸バリウムは、このスペクトル領域では低レベルの反射しか示さないため、UV用途には適していません。この問題を解決するために、Instrument Systemsは、PTFEコーティングされた内径50~250mmの積分球を開発しました。この積分球は、特に200nmまでの紫外域で高い性能を発揮します。
自動車・交通関連の照明技術
OptronikシリーズのITS積分球は、自動車産業や交通照明技術におけるランプやモジュールの特性評価のために特別に設計されました。ランプを柔軟に調整することで、3つの異なる燃焼ポジション(吊り下げ、立ち上げ、水平)を実現します。
対応するアプリケーション:
- 光束の測定
- LEDモジュールの品質管理
- 光源均一性
- 拡散透過・反射測定