特別な測定手法が要求されるUV放射測定
紫外線(UV)は、人の目には見えない200〜400nmという非常に短い波長からなる電磁波です。波長に応じて、UV-A(315-400 nm)、UV-B(280-315 nm)、UV-C(200-280 nm)の範囲に分けられます。
殺菌や有害物の光分解が注目されたことでUV光源の用途が広がってきています。UV光は水と空気の消毒、硬化、コーティング、表面検査、および屋内園芸用の照明といった用途にも使われています。
UV-LEDの使用
ここ数年、UV-LEDは小型で安価、省エネということから従来のUVランプからの置き換えが進んでいます。水処理プラントや空気滅菌など、これまでになかった新しいアプリケーションが可能になってきています。
これらの用途で理想的な効果を得るためには、UV-LEDのスペクトル特性がそれぞれの用途に十分適している必要があります。それにはUV-LEDの発光スペクトルを正確に把握し、個々のUV-LEDの製造プロセスにおいても管理する必要があります。
課題と対策:UV-LEDの正確な放射束測定
厳しく要求されるのが放射束と放射照度の測定です。特にUV-BおよびUV-C領域において低い放射エネルギーを正確に特性評価するには、高感度の光学測定システムが必要になります。これは、ラボおよび生産ラインの両方に当てはまることです。
生産ラインにおいて高いスループットで短い測定時間を達成するために測定器の感度は非常に重要な要素です。